美術装置製作進行実例6(FRP編 その1-店舗ディスプレイ アイキャッチ)舞台 撮影 大道具 小道具 スチロール 木工 美術装置製作進行過程 セントラルサービス

美術装置制作進行実例FRP編.1|セントラルサービス

美術装置製作進行実例 FRP編 1

美術装置製作の実際の作業風景-こうやって作る

美術装置実績ギャラリーでご覧いただく作品が[完成品=表舞台]だとしたら、こちらは[途中経過=舞台裏または楽屋]です。華やかな表舞台の裏では、必ず楽屋での入念な準備がなされています。
美術装置 大道具 小道具を舞台や撮影の本番に送り出す「セントラルサービス」の舞台裏。その製作進行過程をご覧ください。


素材や形状別に各種、↓下のテキストリンク↓からお選びください。

    スチロール 1 ||     スチロール 2 ||     木工 1 ||     スチロール 3 ||     スチレンボード 1 ||     FRP 1
    スタイロフォーム 1 ||     特殊小道具 1 ||     木工 2

FRP編 その1−店舗ディスプレイ アイキャッチ

美術装飾製作実例 FRP1写真1

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ある酒造メーカーの販売促進キャンペーンのため、大きなワインボトルを2本製作しました。
この写真は作品ではありません。見本としてお預かりした本物のボトルです。
これからこの6倍の大きさのレプリカを作ります。
(体積で言うと216倍です)

美術装飾製作実例 FRP1写真2

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まず発泡スチロールで高さ1.8mのボトルの形を切り出します。
販促キャンペーンは全国十数か所を移動するので、今回は強度を考え、いつも使用している物より密度の高い(固い)スチロールを使いました。
この段階でかなり正確にフォルムを仕上げておきます。
(FRPの工程に入るとフォルムの修正は出来ません)

美術装飾製作実例 FRP1写真3

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水でゆるめた外壁材を塗って、スチロールの小さな穴をを埋めていきます。
乾燥後、ざっとサンドペーパーで磨きます。
360°の立体物は一度に全部の作業が出来ないので、乾燥待ち、引っ繰り返しての逆面作業等に時間が掛かります。

美術装飾製作実例 FRP1写真4

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前の工程では細かなピンホールが埋まり切らないため、さらに液体パテを塗って表面を完全な平滑面にします。
これも乾燥後、さらに細かな番手のサンドペーパーで磨きます。

美術装飾製作実例 FRP1写真5

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FRPによる作り方も色々あるのですが、今回は予算上の都合で、型取りもせず、ガラス繊維も張り込まず、スチロールに単にポリを塗るだけにしてみました。
本来は、一回、型を取ってガラス繊維を張り込んでいくのが理想なのですが、今回は断念。
まあ、その方が軽かったりするのですが、表面強度は不安、取り扱い注意です。

美術装飾製作実例 FRP1写真6

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さすがにポリ一回塗りでは強度が出ません。
二回塗った後、薄い所をマーキングしてほとんど三回塗り重ねます。
この工程では、せっかくツルツルにした表面を荒らさないように注意しながら作業を進めます。

美術装飾製作実例 FRP1写真7

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とは言っても、どうしても細かな凸凹が出来るので、それをサンドペーパーでならした後、ポリパテで最終的な穴埋めをします。
ガラス光沢、金属光沢のものは、とにかく下地の仕上げが大事。パテ埋め-磨きの作業を何回も繰り返します。

美術装飾製作実例 FRP1写真8

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全体にサフェイサーを吹き付けて最終的に表面の仕上がりを確認します。
この段階でもまだピンホールが見つかる事があるので、その場合はさらにパテ埋め-磨きの作業を繰り返します。

美術装飾製作実例 FRP1写真9

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ようやく表面の仕上げを終えて塗装に入ります。
まずはキャップの部分から。
併せてこの段階で、ウェイトと下面保護を兼ねて材木を切り出したベースを底面に貼りつけます。

美術装飾製作実例 FRP1写真10

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透明な方のボトルは透明にも作れるのですが、それには相当な予算が必要になるので、今回は先方から指定してもらった色の塗料をガンで吹き付けて行きます。
光沢ものの塗装には色々と細かなノウハウが必要です。

美術装飾製作実例 FRP1写真11

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黒い方のボトルも同じくガン吹きで塗装します。
ここまで光沢を出すためには、下地の仕上げから塗装まで相当気を使った綿密な作業が必要です。

美術装飾製作実例 FRP1写真12

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最後にマスキングをしてボトルの首の部分を塗装します。
もう間もなく完成です。

美術装飾製作実例 FRP1写真13

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塗装の乾燥を待って出力出ししたラベルを貼ります。
水平、垂直を入念に確認して貼ります。出力シートの貼り込みにも色々細かなノウハウが必要です。
ようやく完成品が二本並びました。最初の見本の本物のボトルと比べてみて下さい。



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